自律神経失調症とは

 

自律神経失調症とは交感神経と副交感神経のバランスが崩れることでおこる症状です、

それはどういう状態か説明していきます。

交感神経は運動をしたり身体を活発に動かすときに働く神経で、心臓を早く動かしたり呼吸を早めたりすることに関わっています。

副交感神経は眠っているときなど身体がゆったりとリラックスしているときに働く神経で、食べ物の消化などにも関わっています。

いわゆる拮抗した作用の神経がバランスを取りながら働くことで健全な生命活動をおこなうことができます。

 

冒頭で述べたバランスが崩れるということは、交感神経と副交感神経の二つの働きのバランスが崩れるということです。

シーソーを思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません、片側が極端に重かったり軽かったりすると上手に動かせないですよね?それと同じです。

ちなみに自律神経失調症は正式な病名ではなく今述べたとおり、二つの神経の働きのバランスが崩れて様々な症状を引き起こす状態のこと表す言葉となっています。

 

原因

 

自律神経のバランスが崩れる原因は様々ですが日常の生活習慣が大きく影響します。

 

・睡眠不足

睡眠中は副交感神経の働きが活発になりますが睡眠不足になると副交感神経の働きが鈍くなり、結果自律神経の働きのバランスが崩れてしまいます。

 

・ストレス

仕事や人間関係による精神的なストレスと音や光、温度による身体的ストレスがあります。

強いストレスを受け続けると交感神経が優位な状態が続き副交感神経が働く機会が減ることで自律神経のバランスが崩れます。

 

・更年期障害

女性は閉経にともないエストロゲンというホルモンの分泌が減少します。

ホルモンは身体の働きを調整する作用がありますのでこれが減少することで自律神経のバランスの崩れにつながりほてりや目まい、頭痛といった症状を引き起こします。

 

・食生活

添加物を多く含む食品、例えばスナック菓子やインスタント食品などが中心の食生活の場合、身体に必要なビタミンやミネラルが不足してしまい自律神経のバランスを崩します。

 

症状

 

自律神経は内臓の働き、ホルモンの分泌など全身の器官をコントロールしています。

体温調節、呼吸、血液循環、消化、排泄など生命を維持するすべての

具体的な症状はどんなものがあるか解説していきます。

 

・精神症状

不眠、不安感、集中力・記憶力の低下、イライラ、情緒不安定などが挙げられます。

精神症状が悪化するとうつ症状を引き起こすこともあるため、早めに専門の機関を受診するようにしましょう。

 

・肉体症状

頭痛、めまい、耳鳴り、ふらつき、動悸、疲れやすい、便秘、下痢、生理不順、発汗、冷えなどが挙げられます。

放置すると症状が悪化していき日常生活や仕事に影響が出てしまいます。

 

治療

 

身体的な疾患がある場合はそちらの治療を優先します、精神的なストレスが原因の場合はできるだけストレスのもとから離れる、環境を変えるようにします。

身体的・精神的、両方のアプローチが必要です。

 

・身体的疾患の治療

自律神経失調症と同じような症状の疾患がある場合そちらの治療を先に始めます。

例えばバセドウ病は甲状腺の働きの異常により似た症状があらわれます。

その他の疾患がないか検査をして見つかった場合そちらを先に治療します。

 

・ストレスから離れる

精神的ストレスが原因の場合はそのストレスを解消することが大切です、ストレスのもとになっている人や場所から離れることが有効です。

もっとも、物理的に距離を置くことが難しい場合もあると思います、そういったときは周りの人に話を聞いてもらったり没頭できる趣味をもつなどすると良いでしょう。

・薬物療法

自律神経失調症は症状があらわれるとその症状に過敏に反応して悪化させてしまうことがあるので薬でコントロールします。

ただし薬はすぐに改善される場合となかなか効果があらわれない場合があります、処方してくれる医師に従うようにしましょう。

 

・精神療法

自律神経症状へのこだわりやとらわれ、思い込みが強い場合偏った思考を改善するために認知行動療法が適応されます。

どんな時にイライラしたり不安になったりしたのか、そのときどう考えていたのか。

こまかく検証して不安や苦痛を軽くしていきます。

 

予防

 

自律神経失調症を発症しないためにはどのようなことに注意すればよいか紹介します。

 

・睡眠

睡眠は心と体の疲れをとり、ストレスを引きずらないようにするために重要です。

睡眠は量より質が大切です、決まった時間に寝る、起きる。

起床時は太陽の光を浴びましょう、体内時計がリセットされ自律神経の働きも整います。

 

・食事

栄養のバランスのとれた食事を心掛けましょう。

糖質・脂質・タンパク質のほかビタミン、ミネラルをしっかり摂り食事の時間もバラバラではなく決まった時間に食べるようにしましょう。

 

・運動

適度な運動は軽い疲労感のあとにリラックス効果があります。

運動をすることで食欲が増したり睡眠の質の向上も期待できます、無理のない範囲でつづけることが重要です。

 

・心身のリラックス

自分なりのリラックス法をみつけストレス解消するようにしましょう。

ストレスの原因が職場環境や人間関係といった自分ではコントロールできない場合は周囲の人に相談したり愚痴を聞いてもらうのも良いでしょう、一人で抱え込んでも解決できないときは心療内科等でカウンセリングを受けるのも有効でしょう。

 

まとめ

 

自律神経失調症はさまざまな症状があらわれます。

 

「頭痛がつづくので脳神経かを受診したが異常が認められない」

「お腹が痛くて内科に行ったが原因がわからない」

そしてそのときの体調によって症状が変化することもある自律神経失調症、症状が複雑なため何科を受診したらいいかわからなといったこともあります。

 

上記のように身体的疾患を疑い受診をして異常がない場合、心療内科や精神科を受診すると良いでしょう。

 

身体の不調を感じて原因がはっきりしない場合はひとりで悩まず専門家に相談しましょう。